tatylover7のブログ

文章練習

2013年から朝ドラをいくつか見ている人が「ちむどんどん」の感想を見てて言いたくなったこと

(5/27追記 文章を多少修正しました)
 
最初に説明しておきますと、「朝ドラ」というのはNHKで放送している「連続テレビ小説」というタイトルの連続ドラマの通称です。
朝の8:15から放送しているので「朝ドラ」と呼ばれています。
1961年から始まっていて、既に110作目まで制作発表がされています(多分これ以降も続きます)。
1つの作品は、1回15分で週5回×半年間放映されます。
 
そして「ちむどんどん」というのは、2022年に放送されていた106作目の朝ドラのことです。
沖縄出身の料理好きヒロインが、シェフを目指して奮闘するお話です。
私は現在録画していた分を遅れて視聴していますが、個人的な感想としては、今のところあんま面白くないなあ……と思っています。
 
というわけで本題に入りますが、放送中のリアルタイムに「ちむどんどん」は朝ドラとしてとても酷い!って批判してるツイートをよく見たんだけど、「ちむどんどん」レベルに出来が悪くてつまんない朝ドラは割とあるんだよな……、と思ったという話です。
 
「朝ドラ史上最低のヒロインだと思います」とか「朝ドラとして酷過ぎる!」みたいな感想も見たけど、それは言い過ぎに感じるんだよな。というかこういう「朝ドラ史上最低」みたいな感想って数年ごとに見かけます。まあ毎回素晴らしい作品だけを出してくるシリーズなんてないと思うし、出来が悪めの作品を見た時には感情が盛り上がって感想も盛る人が多いんだろうなと思いますが。
この、ネット上における「最低朝ドラ」の更新は、マイナス方向のボジョレーヌーボーみたいだなあ、と毎回思っています。毎年出来の悪さが更新されておる。実際はそんな大幅な更新はされてないと思うんだけどなー。つまんない作品が出てくるのはよくあることなので。大体はよくあるつまんなさじゃないかなあ。つまんなさってネタにできるレベルの凄いものは逆に少ないからな。凡庸なつまらなさが圧倒的に多い。
 
ある程度朝ドラを追い続けていると、「これは出来が悪いなー」と思う作品には複数ぶち当たるので、そんなに一つの作品に怒ることがなくなるんですよね。よくあることなので……。
 
私は「あまちゃん」が初めて見た朝ドラで、「え、朝ドラって面白!!」と思ってちょいちょい見るようになったんですけど、そんな私でこのくらいの落ち着きなんだから、ずーっと朝ドラを追い続けている人はもっと感情が凪いでいるんだろうなあと思う。そういうずーっと朝ドラを追い続けている人が選ぶ「この朝ドラは酷かった」ランキングが見たいもんですね。マジでとんでもないやべー作品が出てきそう。
 
でも朝ドラって1961年からやってるからなあ……。探せば全部見れてる人もいるんだろうか(後から見るとかでも)。全部見た人に一番面白かった朝ドラと、一番面白くなかった朝ドラと、一番好きだった朝ドラ聞きたいね。
 
私は「あまちゃん」が一番好きだけど、「マッサン」も割と良かった。あとあんまりしっかり見てたわけじゃないけど、「おかえりモネ」はすごく出来が良いなあって感心したな。「カムカムエヴリバディ」は今録画を見てる途中なんだけど、これもすごく出来が良いと感じる。今並行して放送中の「らんまん」も見てるけど、これもなかなか面白いです。
 
私が見てた中で一番完成度にキレてたのは「半分、青い。」です。でもこれは終わってみれば、完成度が低いという評価は変わらないんだけど、自分勝手で直情的で他人を振り回し勝ちな特性を持つ女の子をヒロインとしたことには一つの意義があったなあ、と感じたのでそこは評価しています。でも話は面白くないし出来は良くないと思う。ただ視聴者の感情を上下させまくる展開って感じだったので、不評も多かったけど好評も結構多かったんだよね。あれは特異な作品だったな。
 
あともう一つキレてたのは「まれ」。これは「半分、青い。」と違ってつまんなさの種類がネタにできる感じでもなく、ただただつまんなかったのが悲しかったですね。私は土屋太鳳さんが好きですごく発表時から楽しみにしていたので、そういう憎しみがありました……いまでもあります……もっと完成度が高い作品でヒロインやってほしかったよー!こういう苦しみを抱えているヒロイン役のファンの人って多いんだろうな……。
 
ただし私は「あまちゃん」以降の朝ドラを全部追ってるわけではありません。「べっぴんさん」とか「あさが来た」とか見てない。っていうか見てない方が多いよな?と思って今数えたら録画を今見てるものも含めたら13作品視聴してました。思ったよりは見とるな。っていうか「あまちゃん」って2013年度前期の作品!?もう10年くらい前なの!?いつの間にか10年くらい朝ドラ見てんの!?はえー……時の流れの速さ……。
つーか「まれ」にダメージを受けたのかその後5作品は完全にスルーしてるの笑う。ゲームシリーズで不評だったナンバリングタイトルの次のタイトルの売り上げが急降下する現象みたいになってる……ごめんねこの期間の5作品……。
でも朝ドラってとにかく話数が多いので、追うのがかなり難しいんですよ。生活によるだろうけど、私はリアタイは基本無理だし。複数の朝ドラを録画を駆使して並行して見てたりします。
 
しかし振り返って改めて思うと、私は「あまちゃん」にどハマリして「朝ドラって面白いじゃん!!」って思ったから朝ドラをちょいちょい見るようになったんだけど、「あまちゃん」って全然朝ドラっぽくない作品だったんだよね。「あまちゃん」の後にいろいろな朝ドラ作品を見て気付きました。「あまちゃん」は圧倒的にクドカン味が強くて、イレギュラーだった。なのでそれ以降心にばしっと突き刺さるような作品に出合えないことは、ちょっと寂しいですが納得しています。最初は「あまちゃん」が好きなだけで、「朝ドラ」というシリーズが好きだったわけではないんだよな。
 
でも朝ドラを見続けているのは何故なのか。というと、ある程度の長い期間を費やして作られ紡がれる連続ドラマという形で物語を見ること、それ自体が楽しいから、です。
 
映画とかって2時間くらいだし、最近は連続ドラマも連続アニメも1クールなので、表現できる重みという点で朝ドラには加点が入るんです。単純に物量が段違いなので。
 
ただし物量がありつつも、終わりが明確に決まっているところも私にとっては高ポイントなんです。海外ドラマではたくさんシーズンを重ねるものがあるし、スマホのキャラクターゲーなども長く長くお話が続いていたりしますが、そちらは終わりが無いことで逆に物語の内容を捉え難くなる部分があるなと思っていて。きっちりと「ここで終わる」と決まっているのは、心構えとしていつ終わりが来るかわからない連載漫画などともまた違った気持ちで見れるので、独特の意識で見れて楽しいのです。あと、終わりが最初から決まっていることで、こちら(視聴者)も腰を据えて物語に向き合える気がします。
あともう一つ言うと、終わる時は決まっているけど、内容がきっちり決まっているわけではなかったりするところも面白いんですね。これは一般的な連続ドラマや連続アニメも同じですけど。脚本の変遷みたいなものが垣間見えるのも楽しい。
 
そしてこれまで書いた楽しい点を踏まえて一番重要に楽しいと思っているポイントが、ヒロインの物語を長い期間掛けて描いているところ、です。
 
朝ドラは基本的に、1人のヒロインの人生がお話の主軸となります(近年だと男性主人公を据えた「エール」や「らんまん」、祖母母娘の3代に渡る物語「カムカムエヴリバディ」などの違った描き方のお話もありますが)。一人の女性が何を思い、どんなことを考え、どんな道を選んだのか。それが一つの長い物語という形でドラマ作品として見れることは、すごく良い鑑賞体験だと思っています。いろんな女性の生きていくいろんな道を、もっとたくさん見たいと思っています。もちろん男性主人公の物語も「マッサン」とか好きだし、物語の中で多様な人物の生き方が描かれるところも楽しんでいます。
 
あとは、朝ドラ見てる現実的な理由の一つとしては、1話15分だから見やすい、というのもあります。区切りとしてちょっとしたすきま時間に見れるので助かるのです。その分週5日放送なので、「15分だしあとで見るか」と気を抜くと録画が溜まってしまい、追いつくのが困難になる、という欠点もあるけど……。
 
というわけで私はこれからも朝ドラをある程度追っていくと思います。
多分これから放送される分を全部見るとかはしないかな。これまでも気になったものだけ見てるので。
 
というわけで朝ドラを見たことないけど気になった人に向ける言葉は一つです。
 
朝ドラ見るのは面白いからおすすめだけど、つまんない朝ドラ作品も割と発生するぞ!
 
この辺のことを踏まえて見てみると面白い体験ができるのではないかと思います。
 
大好きな「あまちゃん」の感想とかも書きたいけど、別の記事に分けた方がいいと思うので機会があったら。でも私は大好きな作品の感想を書くのが本当に下手なんだよね。冗長で私以外が読んでも面白くない感想しか書けない。それはこのブログの常か……。いやでも書けたら記事にしたいです。「あまちゃん」は本当に本当に面白くておすすめなので。よかったら視聴してみてね。
 
では私は溜まった「ちむどんどん」の録画を消化する作業に戻ろうと思います。賢秀お兄ちゃんは最悪のキャラなんだけど、「母親の過保護さによってスポイルされて駄目人間になってしまった長男」というキャラクター描写は恐ろしくリアルな造形なんだよな……脚本家が意図してるかしてないかわからんのが怖いんだけど……。賢秀お兄ちゃんの行く末にはとても期待しています。頼むぞ。